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動脈硬化検査

動脈硬化検査について

脳梗塞の原因の2/3は動脈硬化が進んだ結果生じます。動脈硬化とは文字通り動脈血管の壁が硬くなることです。 硬くなると同時に血管の中の構造も狭くなるのが特徴です。そして最後は詰まって梗塞状態になります。 これが脳の血管で起きると脳梗塞になります。 そもそも動脈硬化は老化の一種で年齢とともに徐々に固くなりますが、それ以外の原因で早く動脈硬化が進むこともわかっています。 その原因とは、高血圧、高脂血症、喫煙、肥満、糖尿病です。どこかで聞いたことのある項目です。 メタボリックシンドロームとか生活習慣病とか、一昔前は成人病と呼ばれる病気にはこれらの項目が含まれています。 脳梗塞になるには段階があり、生活習慣病 → 動脈硬化 → 脳梗塞と必ずこの順番で進んでいきます。動脈硬化の進む早さを知ることは脳梗塞を予防する為には大事な検査です。 当院ではCAVI(血管伸展性検査)と言う検査で動脈硬化の進む早さを評価しています。 検査方法は両腕、両足に血圧計を巻いて同時に血圧を計ります。締め付け感はやや強めですが、得られる情報は意外に多いです。 動脈硬化の進み具合、腕と足の血管の太さ、生活習慣病の早期発見、治療効果の評価などがわかります。 検査時間は10分程度で、結果はその場で出ます。

検査でわかること

CAVI

動脈のかたさを表しています。動脈は血液を全身に送るポンプの役目を果たしていますが、ポンプの内側の圧力(血圧)が変化したときのふくらみ具合をみることによって、ポンプのしなやかさ、つまり動脈のかたさがわかるというものです。動脈硬化症が進んでいるほど、「CAVI」の値は高くなり、9.0を超えると約半数が脳動脈か心臓の動脈である冠動脈に動脈硬化症を発症しているという研究結果もあります。




ABI

足の動脈の詰まりを表しています。足首の血圧を横になった状態で測定すると、健康な人では腕の血圧と同じくらい、あるいは少し高い値となります。しかし足の動脈が詰まっていると、腕の血圧に比べて足首の血圧は低くなります。そのため「腕の血圧」と「足首の血圧」の比をみて足の動脈の詰まりを診断するというもので、その値が0.9未満であると詰まっている可能性が高く、その値が低いほど重症になります。




同じ性別、同年齢の健康な方の「CAVI」平均値と比べることで、「血管年齢」がわかります。「CAVI」が9.0未満であっても「血管年齢」の高い方は動脈硬化症の進行が早いと考えられます。

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