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脳梗塞

脳梗塞とは

脳梗塞とは、脳の血管がなんらかの原因で詰まってしまうことで、脳の細胞に酸素を運ぶ血液が届かなくなり、脳の細胞が死んでしまう病気です。
また、一時的に脳の血管が詰まってしまって、脳梗塞と同様な下記の症状が一時的に出現することを一過性脳虚血発作(TIA)といいます。
脳卒中の中でも最も患者数が多い病気であり、意識障害や手足が動かなくなったり、言葉をしゃべることができなくなるなどの症状がでます。

脳梗塞の原因



脳の血管が動脈硬化(どうみゃくこうか)を起こしてしまうと脳梗塞を起こしやすくなります。この動脈硬化の原因として、高血圧、糖尿病、脂質異常症(高コレステロール血症)、肥満、喫煙などが挙げられます。また、心臓に不整脈のうち特に心房細動(しんぼうさいどう)という不整脈があると、心臓にできた血栓(けっせん=血液のかたまり)が脳に流れてきて脳の血管を詰まらせることもあります。

脳梗塞の種類



主に以下のようなものがあります。


  • ラクナ梗塞

  • 脳の中の穿通枝(せんつうし)という最も細い血管(200-400μm)が動脈硬化で詰まってしまうタイプです。日本やアジア人に多いとされています。


  • アテローム血栓性梗塞

  • 脳や脳の中につながる比較的太い血管(2-4mm)にできた動脈硬化による血管の狭いところ(狭窄)が原因で、血管自体がつまったり、細いところの末端の血流が悪くなったり、細いところにできた血栓が末端の血管に詰まったりします。


  • 心原性梗塞

  • 不整脈などが原因で心臓にできてしまった血栓が、心臓からの血液の流れに乗って 脳の血管に運ばれて詰まるタイプです。3つのタイプの中で最も突然症状が出現して、最も重症となることが多いです。

脳梗塞の治療



脳の血管が詰まってしまうと、脳の細胞は急速に壊死(えし)して脳梗塞になってしまいます。
できる限りはやく治療を行うということが基本になります。
治療方法によっては詰まってからの時間が経ちすぎると行うことができないものもあります。
脳梗塞に限らず、脳卒中の症状が認められる場合には、迷わず救急車を呼んで、脳卒中センターなどの専門病院に搬送して診断と治療を行う必要があります。

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